2018年のAutoPagerize系拡張機能のあれこれ

2018年です。
私自身は相も変わらずAutoPagerize系拡張をメインブラウザ2つ(FirefoxGoogle Chrome)に突っ込んで、SITEINFOをほどほどのペースで今もWedataにアップしたりメンテしたりしてます。2017年はVimperatorが死んだり、VimFxに手を出したらこっちも死んだりと、ブラウザ環境が大幅に変わった年でした。今挙げたのはどちらもFirefoxでの出来事ですが、同じような破壊的変更のあおりを受けて本家本元、 id:swdyh 謹製のAutoPagerizeも使えなくなったのがFirefox Quantumのリリースされた昨年11月。それからしばらくしてChrome向けで id:os0x 製のAutoPatchWorkもいつの間にか使えなくなっていました(自分が観測したのは今月初頭b:id:t_f_m:20180206)。
AutoPagerizeとAutoPatchWork、メジャーなAutoPagerize系拡張が動かなくなった以上、何らかの代替を探したけれどちょうどいいものが見つからない、あるいはどれを使えばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。何らかの方法でこの記事にたどり着いた人はどうでしょうか。私はちょっとだけ困りました。

でもまあ、最初に書いた通りに私自身は、SITEINFOを書くにあたって使いやすい、代替となる拡張に目星をつけてそれを使っているので、それらについてざっくりと書きます。

2018年のFirefox事情/uAutoPagerize、weAutoPagerize

uAutoPagerize

Firefoxに関してはとりあえずこれ。 id:Griever 製。ものとしては元々userChrome.js環境で動かす同名のスクリプトが古くから使われていて、これはそのアドオン版。e10sにちゃんと対応している*1のでFirefox Quantumでもきちんと動く。
2ch……今は5chか、そのAutoPagerizeスレ(現行はこれ)を覗いていると、それこそずっと前からuserChrome版を使っている人が根強く存在していたので名前に馴染みがある。
なお、これに関しては同名のChrome拡張機能もある*2

weAutoPagerize

こちらはこの記事を書くにあたって調べてみたら行き当たった。 id:wantora 製。GitHubでソースを見る限り、内部にスクリプトを抱え込んでNaverまとめやpixiv(特に作品検索)のような、動的なページングをするサイトへの対応を追加できるようになっているのが強い。

2018年のGoogle Chrome事情/AutoPatchWork Mod

Chromeに関しては、実のところ今もChrome拡張のAutoPagerizeが存在していて、こちらはAutoPatchWorkと違い、削除されたりせず使えるので、使い勝手を気にしないならこちらで特に問題はない。
が、正直なところChromeAutoPagerizeは変な挙動をすることが結構あるので、これを使うくらいなら前述のuAutoPagerizeを使うのがずっと良い。

AutoPatchWork Mod

とはいえ、紹介するのはこっち。AutoPatchWork Mod。作者はDitherこの拡張のWikiを見る限り、おそらくはロシア人、少なくともロシア語圏のどこか。カスタムされたパラメータが諸々追加されていて、その分表現力が増している。とはいえjsPatchに関しては、これがWedataに突っ込まれると誰かが作った未検証のJavaScriptがブラウザ上で動くことになるので、セキュリティ的にあんまりにもあんまりなのはご愛嬌。
Chrome拡張として紹介こそしたが、Chrome Web Storeに登録されていないため、Chromeで動かすにはちょっとした操作が必要。

  1. git clone https://github.com/Dither/autopatchwork-mod するかダウンロードするかして、ソースをローカルに用意する。後者は解凍も。
  2. 「その他のツール」→「拡張機能」と進み、 chrome://extensions を開く。
  3. デベロッパーモード」のチェックボックスを有効にする。
  4. 新しく表示された「パッケージされていない拡張機能を読み込む...」の項目から、ローカルに用意したソースを読み込む。

以上。わざわざ面倒な操作の必要なこっちを紹介するのは、SITEINFOを書くとなったときの管理が明らかに楽だから。

というわけで、乗り換え先の参考にどうぞ。